長時間のデスクワークや深夜までのスマホ利用などもあり、現代人の多くが何かしらの睡眠の問題を抱えています。
年齢とともに睡眠の不調は心身により影響が大きく出てくるため、深刻な悩みを抱える方も多いです。
なかなか眠れないのは、精神的な問題だけとは限りません。
「布団に入ってもなかなか眠れない」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
「朝早く目が覚めて、その後眠れない」
このような不眠の悩みを抱えている方は少なくありません。
「眠らなくては」と思うほど、かえって頭が冴えてしまうこともあります。
オステオパシーでは、不眠症を単純に「眠れない」という症状だけで考えるのではなく、心身が十分に休める状態になっているかという視点から全身を見ていきます。
睡眠と自律神経の関係とオステオパシー
自然に眠りに入るためには、身体が活動モードから休息モードへ切り替わることが大切になります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、日中の活動時には交感神経が働き、休息時には副交感神経が優位になっていきます。
しかし仕事やスマートフォンなどによる刺激が夜まで続いていると、身体がなかなか休息モードへ切り替わりません。
ブルーライトの光を網膜がキャッチすると、脳は「まだ昼だ」と判断し、メラトニンの分泌を抑え込んでしまいます。
これにより、寝つきが悪くなったり、眠気が飛んでしまうため、就寝の1−2時間前にはスマホやPCの使用を控えたいところです。
頭では「寝たい」と思っているのに、身体はまだ緊張している状態では、布団に入っても頭が冴え、眠りが浅く感じられたりすることがあります。
オステオパシーでは、呼吸、筋肉、関節、筋膜など身体の状態を確認しながら、身体が休息しやすい環境をつくることを目指していきます。
首や肩の緊張と睡眠
不眠で悩んでいる方の中には、首や肩の凝りがひどいと訴える方もいらっしゃいます。
デスクワークやスマホの使用では、頭が前に出た姿勢になりやすく、首や肩の筋肉が長時間緊張します。
特に後頭部から首の付け根にかけて強い緊張があると、「頭が重い」「目が疲れる」「肩が抜けない」といった感覚につながることがあります。
こうした身体の緊張を抱えたまま眠ろうとしても、なかなかリラックスできません。
オステオパシーでは、首だけを強く揉むのではなく、胸郭や肩甲帯、背中なども含めて身体の動きを確認します。
首の緊張が、実は胸椎や肩甲骨の動きの悪さから生じていることもあるためです。
首周りの不調は、自律神経に深く関係している頚椎にダイレクトに影響するため注意したいところです。
呼吸と睡眠 オステオパシーの観点
睡眠と呼吸も深く関係しています。
日中に緊張する時間が長い方は、無意識のうちに呼吸が浅くなっていることがあります。
胸だけで小さく呼吸していたり、息を吐く時間が短くなっていたりすると、身体がリラックスしにくくなります。
オステオパシーの治療では、胸郭や肋骨、横隔膜などの動きも確認します。
横隔膜は呼吸を行うために重要な筋肉で、息を吸うと横隔膜が下がり、息を吐くと上がります。
この呼吸運動がスムーズになることで、胸やお腹まわりの緊張がゆるみ、ゆったりとした呼吸をしやすくなる場合があります。
不眠の原因がすべて呼吸にあるわけではありませんが、自然な呼吸がしやすい身体をつくることは、睡眠を整えるうえで大切なポイントのひとつです。
ストレスを感じやすく、みぞおちのあたりが緊張しやすい、痛みや違和感を感じやすい方は、意識的に深い呼吸をすることも取り入れてみましょう。
頭蓋や首まわりの緊張とオステオパシー治療
オステオパシーでは、不眠の不調に対して、とくに頭蓋骨や首まわりの状態を重視します。
特に後頭部周辺の筋肉が緊張している方では、頭を休ませようとしても首や後頭部に力が入ってしまっていることがあります。
パソコンやスマホをとくに長時間使用する方は、目を酷使することで額やこめかみ、後頭部周辺まで緊張してしまいます。
「眠れない」という症状だけではなく、
頭が重い
目が疲れる
首がこる
肩が張る
呼吸が浅い
身体の力が抜けない
といった身体からのサインも一緒に観察し、全体の治療をしていくことが重要になりますです。
50代男性 主訴:不眠症・眠れない|オステオパシーの施術
50代男性の当院での症例です。
寝つきが悪く、睡眠が浅く夜中に何度も起きてしまうとのことでご相談がありました。
身体を検査すると、頭蓋骨の可動性が無い、硬膜が緊張している、上部頚椎の機能障害がある、頭蓋仙骨系が正常に機能していないなどがありました。
・仙骨の機能障害と胸椎、頚椎を矯正する。
・横隔膜の緊張を取り、頭蓋の圧縮を矯正する。
・頭蓋硬膜と脊髄硬膜の緊張をリリースして、頭蓋の可動性を正常にする。
・頭蓋骨の可動性が広がり硬膜も自由に動くようになる。
治療後、頭と首、肩が楽になったとのことで、次回の治療時には熟睡できるようになったと話されていました。
よい眠りのために日常生活でできること
眠りの改善には、施術だけでなく、普段の生活を見直すことも大切です。
意識したいのは、眠る直前まで強い刺激を心身に入れないことです。
スマホやパソコンの画面を長時間見続ける習慣がある方は、寝る前の1−2時間には使用を控えたいところです。
照明を少し落とし、ゆっくりお風呂に入り、深呼吸をしながら身体を休ませリラックスモードに入りましょう。
こうした小さな習慣でも、「これから眠る」という切り替えをつくりやすくなります。
また、日中に適度に身体を動かすことも大切です。
運動不足で頭脳労働ばかりですと、どうしても頭部が過緊張になりがちです。
ウォーキングなどの軽い運動を取り入れ、昼間に身体を使うことで、夜に自然な眠気を感じられるよう良いサイクルを作っていくこともおすすめです。
不眠症とオステオパシーまとめ
不眠症というと、「ストレスが原因」「考えすぎ」などと思われるかもしれません。
実際には、首や肩の緊張、呼吸の浅さ、胸郭の硬さ、長時間のスマートフォン使用、運動不足など、身体側の要因が眠りに影響していることも非常に多いものです。
オステオパシーでは、眠れないという症状だけを見るのではなく、身体全体を観察し、どこに緊張があるのか、どのような動きが制限されているのかを確認していきます。
呼吸がしやすい身体、力が抜きやすい身体、自然に休息へ切り替えやすい身体を目指して、全身のバランスを整えていきます。
眠れない夜が続くと、さらに不安になり、それだけで身体に力が入ってしまう方も多いと思います。
眠ろうと頑張りすぎず、まずは身体を休ませることから始めてみましょう。
当院でのオステオパシー治療では、深く良い眠りのための身体作りをご一緒にしていきます。

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クリアボディ
東京都渋谷区代々木上原
オステオパシー/整体治療院
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