改善の声と症例

これまでの患者様の症例/改善例の一部をご紹介しております。

◆顔面神経マヒ 40代男性

改善のご感想より

「私は今までこれといった大病もなく、またストレスで胃が痛むこともない、脳天気な性質と思って人生を歩んできました。ところが突然、右目にヒクヒクと軽度の痙攣がおきました。日に日に痙攣の回数が増え、ある時鏡を見ると、右目が半分ぐらいしか開いておらず、唇も右側だけつりあがっている姿に仰天しました。

いよいよ手術しかないという時に、知人からクリアボディーを紹介していただきました。私は活元運動をはじめ、整体について色々と経験しており、「整体では治療出来ないだろう」と思いつつ(失礼ながら)、期待せずにお邪魔しました。治療後、既に右側のゆがみは改善され、耳の高さも揃い、頭の後ろの紫色の痣のようなものも、少し薄くなりました。

目の痙攣も気が付くほどに軽減され、私にとっては奇跡に近い改善です。自然と食事量が減り、体重も減っていきました。これは体質改善により、代謝がよくなった結果のようです。現在、顔面神経痛による症状は95%程度改善されたと思います(わずか1ヶ月です!)。
頭の後ろの痣もどんどん薄くなり、殆ど無くなりました。

驚くことに体重もゆっくり減っています。決して無理なダイエットをしているのではないのですが、何故か食が細くなり、それ程食べたいという欲が無くなりました。本当に自然に痩せていっています。伊藤先生は深遠なお心と信念をもち、人間の心と身体の治療を通じて、社会奉仕をされている大変尊い方です。心より尊敬と感謝をしております。」

施術者より

この方は脳の血流、重金属、ウィルス性の風邪等、問題が複合して痙攣の症状を起こしていたため、改善には少々時間がかかりました。
現在、時々違和感を感じる時もあるそうですが、ご本人はあまり気にされていません。
痙攣を起こした身体の状況や生活といった根本的な部分に目を向け、改善することに意欲を持たれています。重金属の問題も体に蓄積しているということを認識させると、サプリメントを用いることなく排出できる身体状況になります。

◆甲状腺機能亢進症 30代女性

主訴:甲状腺機能亢進症・のぼせ・動機、病院では様子見としか言われず困っていた。

改善のご感想より

「こどもの頃から、自律神経系の不調が多く身体が弱かったのですが、薬を飲むことは嫌いで何とか過ごしていました。父がバセドウ氏病だったので、自分ももしかしたらと考え、有名な甲状腺専門の病院に行きました。結果はT3とT4は正常だが、TSHという脳下垂体からのホルモン値だけが、異常に少ないということ・・・検査だけはしましたが、薬を飲み続けて身体を余計にこわしている家族を見ていたので、自分は薬は飲まないケアで改善することを考えていました。

以前、職場の友人から紹介してもらっていた伊藤先生のところへ伺い、ホルモンの病気の人が実際とても多く、薬なしでの治癒も可能であることを教えていただきました。食事や栄養の面、環境ホルモンのことや、体質的なことを教えていただき、はじめて自分の中で、この病気になったことが、すっと納得でき、希望の光が見えました。

身体の調整をお願いすることと合わせて、自分では食生活をできるだけオーガニックのものに、化粧品や生活用品にも気をつけました。ホルモン系統の不調は、ささいな化学物質が影響していることも教えていただき、改善していくと、からだの辛い火照りや寝汗、しびれもおさまって行きました。子供の頃から、「今日は元気」と言える日が全然なかった私が、本当に元気な身体を感じることができて、心から感謝しています。

もしこちらに伺わなかったなら、いつまでもこの病になった訳も知らずに、いつかは身体を余計にこわしてしまうような治療を受けていたかもしれません。今後も、自分なりのセルフケアと合わせて先生のアドバイスをいただけたらと思います。本当にありがとうございました。」

施術者より

こちらの方は心臓の動悸やのぼせ、メンタルバランスの問題があるということでいらっしゃいました。問診や検査で甲状腺の問題は脳下垂体の異常から来ていると思われ、そこから構造的な調整(蝶形後頭底結合や神経伝達物質など)をし、必要な食事や栄養素を摂取していただきました。患者さん自身非常に熱心に処方を行ってくれた為非常に早く体調が改善しました。ホルモンや内臓疾患は、食事や環境ホルモンの問題と密接に関連していると思います。

◆じんま疹・アレルギー 20代女性

主訴:長年の原因不明のひどいじんま疹や、アレルギー

改善のご感想より

私が慢性じんましんに悩まされ始めたのは、高校生のころでした。皮膚に強烈な痒みが走り、掻くと掻いたあとがミミズ腫れのようにくっきりと残るのです。頭皮から足の指先まで、痒くて痒くて眠れない夜もありました。皮膚科に行くと、原因不明のじんましんと診断され、薬を処方されました。いくつか病院にかかりましたが、どこの病院でも原因は特定できず、薬を処方されるだけでした。

私は毎日薬を飲み続けました。
処方されていた抗アレルギー剤は強いため、胃に負担がかかり、胃痛に悩まされるようになりました。すると皮膚科で胃薬も処方されるようになりました。
薬を飲み続けて数年たち、症状は良くなるどころか悪化していきました。
かばんを腕にかけたり、あぶらとり紙で顔を押さえるだけで、赤くミミズ腫れになるようになっていました。

このままでは、一生薬を飲み続けなくてはいけない体になってしまう。それだけは避けたい。そんな時に、姉から「知り合いが通っている整体がアレルギーにも効くらしい」と聞き、すぐにクリアボディへ伺うことを決めました。

伊藤先生は、今までの症状を丁寧にカウンセリングしてくださいました。
そして、いろいろな検査をしていただき、じんましんが出る原因のひとつは内臓からきていること、小麦アレルギーも関係していることを教えていただきました。

血液検査でスギやヒノキにはアレルギーがあると知っていましたが、食物アレルギーがあるとは思いもよりませんでした。
しかも私の実家は、パン屋だったので大変驚きました。
家に帰るとひどくなるじんましんにも納得がいきました。
私は、じんましんを抑えるために薬を飲みつづけ、内臓を弱らせ、さらにじんましんをひきおこしていたのです。

伊藤先生は施術の他に、日々の食生活で気をつけるべきことや、サプリメントの摂り方、自宅でできる手当てなど、とても親切に教えてくださいました。
その後、伊藤先生に教わったことを実践していくと、症状はすぐに改善されていきました。

毎日飲まずには眠れなかった薬も、まったく必要なくなったのです。
そして、クリアボディに通うようになって数ヶ月でじんましんは出なくなり、毎年苦しんでいた花粉症まで症状が軽くなっていきました。
今では私自身、毎日薬を飲んでいたことが信じられないほどです。
このような、薬に頼らない生活を送れるようになったのは伊藤先生のおかげです。本当に本当にありがとうございました。

施術者コメント

長年の原因不明のひどいじんま疹や、アレルギーにお悩みでご来院されました。アレルギー反応のあるものを調べ、調整し、しばらくの間その食べ物を避けるようにお伝えしました。
また、必要な栄養素や日常生活の注意点なども気をつけていただいたところ、短期間で症状が軽減しました。患者さんより、施術についてのご感想をいただきました。

◆切迫早産の不安/安産調整

主訴:切迫早産を診断され寝たきりの生活から、胎児の成長のため病院で早めの出産を促され不安

改善のご感想より

「妊娠7ヶ月の時に、通っている産院で切迫早産になる可能性があると診断されました。
それからというものの、毎日をほぼ寝たきりの状態で過ごしていました。
なんとか、赤ちゃんが産まれても大丈夫な正産期に入ると、「平均より赤ちゃんが大きめだから予定日までお腹にいたら自然分娩できない可能性もある。1日も早く出産した方がいい」と産院の先生に言われてしまいました。
今までは1日でも長くお腹にいてもらうのに必死だったのに、とすっかり困惑してしまいました。

それに、2ヶ月を超す安静の日々ですっかり体力の落ちてしまった私の体で、赤ちゃんを無事に出産できるのかとても不安でした。

そこで、伊藤先生に産前の調整をしていただくことにしました。
当日は、骨盤を開きやすくする調整と陣痛が始まったら行う体操、出産時の不安を取り除く方法などをアドバイスしていただきました。
すると、調整していただいた翌日の夕方に陣痛が始まり、なんとその日の深夜、無事自然分娩で出産することができました。

入院から5時間、分娩台にあがって23分。助産師さんも驚くほどのスピード安産でした。

産院の先生の診断では、朝にならないと産まれないとのことだったので、私自身も驚きました。
骨盤調整と教わった体操のおかげで陣痛がものすごくスムーズに進み、分娩時間が短く済んだことで、不安だった体力の消耗も少なく、産後の時間を赤ちゃんと心穏やかに楽しく過ごすことができました。

その後、私が産後の調整に伺った際には赤ちゃんも連れていき、アレルギー反応があるものはないか、股関節に異常はないか、などをみていただきました。お腹の中にいた時からお世話になっている先生にみていただけるというのは、とても心強いです。
今後は親子ともどもお世話になります。本当にありがとうございました。」

施術者より

以前より身体の調整に通ってくださっていた患者さんより。初めてのご出産に向けての調整のご感想をいただきました。震災前より、切迫早産の危険があると病院で診断され、数ヶ月もベッドに寝ている生活を乗り越えてのご出産でした。元気な男の子のご誕生、おめでとうございます!

◆薬を使わない手技療法のみでの水虫調整モニター

主訴:軽度の水虫

改善のご感想より

私の水虫はそんなに重症ではないと思うのですが、夏が近くなると水泡ができ、つぶれるまで痒みが強く悩まされておりました。特に夏場は足を出す機会が増えるので、水疱の後がとても気になっておりました。伊藤先生に治療していただいている間はウトウトして、何をされたのか良く分かりませんでした。立ち上がった時には、背筋が伸びてスッキリした感じがいたしました。でも、これが水虫の治療なのかな?と不思議な感じがしました。その日から三日間、足は乾いた状態を保っていたのですが、週末に少し痒みが出て、痒みの後にいつも水泡が出来るのですが、今回は痒みだけで水泡までいかずに保っています。伊藤先生から「今回は手技だけで・・・」とお話をいただいたので、水虫薬は一切使っておりません。

モニターのお話をいただいた時は「薬も使わずに治るのかしら?」と半信半疑でした(すいません)。でも、施術を受けるたびに水虫痕が消え、赤みがかった足が白くなっていくのが解りました。また、体調や心持ちも変わり、肩凝りや頭痛も薬を飲まずに済んでいます。

最初は伊藤先生にお電話したりと、ご迷惑をお掛けしましたが、今はお手を煩わすこともありません。以前に比べ、生活も気持ちも前向きになったと思います。

それと、この一ヵ月半、伊藤先生から「あれをしてください・これはダメです。」といった日常の注意点は全く無く(質問には丁寧に答えてくださいます)、「ホームページに載せているのに治らなかったらどうするのかしら?」と要らぬ心配をしてしまいました(笑)

なにもおっしゃらないので仕方なく自分で気を付ける様になりました(笑)

たぶん「こうする・ああする」と決められていたら、通い続けられない私の性格を把握されていたのだと思います。本当にありがとうございました。」

施術者より

もう新たな水疱等も見当たらない為、今回の調整で最後にしたいと思います。毎週通っていただいたモニターのYさんには大変感謝しています。大体予想どうりの経過だったので、余裕を持って調整することが出来ました。

食事等のアドバイスはしていなかったのですが、Yさんの方で自主的に気を付けて頂いたのも早く改善した要因だと思います。このモニター調整を通して色々と新たな臨床上の発見もあり大変勉強になりました。また、別なテーマにて試みたいと思います。ご覧頂きありがとうございました。

◆自己免疫性疾患

主訴:膠原病やリウマチの疑い

改善のご感想より

鼻の下のあれている部分が良くなってきました。
二年近くこんな感じだったのに、びっくりしてます。
最近は精神的にも安定していて意味なくイライラし過ぎることもなく、とても生きやすい自分でいられる感じがしています。治療してもらっていることが大きいように思います。ありがとうございます。またよろしくお願いします。」

施術者より

病院で「膠原病やリウマチの疑いがある」と診断を受けたそうで、お知り合いのご紹介で、来院されました。自覚されていた症状は、顔の腫れ、腕のかゆみ、レイノー症状、爪の付け根の内出血などがありました。
初診時、上記のような症状に加え、体調の悪い時には、心臓の動悸、呼吸しずらいなどの問題もありました。
このような症状の場合、治療だけというわけにはいかないため、生活面でも控えたほうが良い食品などもお伝えしました。
また、症状を緩和するハーブなどをとっていただき、月1回のペースで、治療に通っていただきました。10ヶ月ほどで症状に変化が見られ、顔の腫れ・腕のかゆみ・動悸やレイノー症状がなくなり、治癒の兆しが見えてきました。
先日、お礼のメールをいただいたので、ご了承を得てこちらに掲載いたします。

◆脊椎分離症 10代男性

主訴:数ヶ月前から腰痛があり整形外科で脊椎分離症と診断

症例

脊椎分離症にてご来院されました。
高校ではサッカー部に所属されているとのこと。
数ヶ月前から腰痛が起こるようになり、整形外科でレントゲンを撮ったところ、脊椎分離症と診断されたそうです。

当院で検査したところ、腰椎1番のヘルニアと判断。
腰椎5番の椎弓分離があり、腰方形筋・中殿筋に力が入らない状態です。
分離部を狭小する調整を行ったところ、弱かった筋肉に力が入るようになり、痛みも消失。
ただし、分離が完全に復位したわけではないので、完治まで激しい運動は控えてもらうようにし、後は病院で検査を受けながら調整を続けるようにお伝えしました。現在(通院三回)、腰椎の分離はまだあるが痛みは無く、病院で定期的な検査を受けながら少しずつ運動を再開しているようです。

脊椎の分離があると、その周囲の筋肉は保護の為に過緊張を起こします。
その筋肉を緩めるアプローチをしてしまうと、逆に分離が進んでしまう為、筋肉へのアプローチは行いません。
筋肉ではなく、身体全体のバランスを整え、分離部が狭小するように身体の方向性を導くことが必要です。
椎骨の周りに、強い筋肉や靭帯が付いている関係で、脊椎分離を治すのは通常困難ですが、分離部を正確に検査し、分離が狭小する調整を行いました。

時間をかければ、椎骨の復位も不可能ではないと考えています。
そして、椎骨が完全に復位しなくても、痛みの問題無く通常の生活を送ることは出来ます。
こちらの患者さんの場合は、病院での診断後すぐに治療を開始されたので、比較的早く症状の改善がみられました。
スポーツ選手に多いのですが、故障をおして激しい運動を続けたり、症状が起きてから何年も経過させてしまった方は改善に時間がかかるので注意が必要です。

◆腰痛 40代男性

主訴:急に腰が痛くなった

症例

急に腰が痛くなったとのことで、今回はご来院されました。
観察していくと、明らかに今までとは違う、骨盤の変位がありました。

「どうされましたか?」と伺っても、思い当たりが無いとのこと。
観察中、指が腫れているのに気付き、伺うと「ドアに指を挟んだ」と思い出され、原因は指からと判断。
仮の調整を行なったところ、腰椎、及び骨盤の変位が元に戻ったので、指先を操法点と決め、指の調整だけを行い、起き上がっていただくと、腰痛が無くなっていました。
患者さんも驚いていましたが、私もあらためて身体の連動性の不思議さを実感いたしました。
今回の場合、指ではなく、骨盤だけの調整をしても効果はあまり無かったでしょう。

身体均整法では、指先や手首などから骨盤の調整が出来ます。
逆を言えば、指先で身体を壊す事も出来るということです。
このように、小さな怪我であっても全身に悪影響を及ぼすので、怪我のケアは大切です。
この患者さんの場合、示指を怪我したため、大腸経から腰椎4番・仙腸関節の変位を引き起こしていたと思われます。

◆耳鳴り 40代女性

主訴:数年前から耳鳴りが大きくなって、病院に行っても特に治療法がない

症例

数年前から、少しずつ耳鳴りが大きくなって、病院に行っても特に治療法がないため、来院されました。

耳の問題は、頭蓋骨や腎臟と関係が深いため、全身を観察しながら関係する部分を調べていきます。耳鳴りは、心理的なストレスやショックなどにより起こることもあり、身体の面だけではないケアが必要です。
 
SBS(蝶形後頭底結合)の側方ストレイン、右側頭骨の内旋変位、右の茎突下顎靱帯の問題が見つかりましたので、頭蓋オステオパシーにより調整しました。
(頭蓋骨の底の部分のゆがみと、耳の穴が通っている部分、顎関節を調整)

頭蓋骨は、骨のつなぎ目の部分で動いており、その部分がずれたり、曲がったりします。そこを、呼吸に合わせて、丁寧に歪みを治療していきます。
 
最後に、耳の穴を広げる調整すると、耳鳴りの音が小さくなったとのこと。
その後、何度か頭蓋骨の調整をしながら、ストレスの軽減法などをお伝えしたところ、三ヶ月ほどで、ほとんど(疲れた時以外は)気にならない程度まで改善しました。
耳鳴りはなかなか治りにくい疾患ですので、完治までは継続した治療が必要です。

◆発作的な咳 50代女性

主訴:一週間ほど、発作的な咳が止まらない

症例

一週間ほど、発作的な咳が止まらずに、ご来院されました。
呼吸器系を検査すると、喉、気管、右気管支に異常あり。当然、呼吸の入りが悪い状態です。
上部胸椎の可動性が悪く、脊柱起立筋、菱形筋も緊張していました。

胸椎2番・胸椎3番の間隔が狭く突出しているので、結核の問題も考慮に入れ、観察。

咳は風邪の場合もあるが、アレルギーで起こる事も多いので、数種類の食物と花粉のアレルギー検査も行ないます。
検査により、食物と花粉によるアレルギー反応が右気管支に異常を起こしていると判断。
構造的な問題と、アレルギー反応を遮断する調整を同時に処理すると、非常に効果が高いです。

調整後、胸椎2・3番のくっつきが開き、上部胸椎が弾力を取り戻す。
咳が止まり、息を吸ってもらうと呼吸が深くなっています。また、食物・花粉のアレルギーを再検査すると反応が出なくなっているので、これで終了。

最近はアレルギーが原因で各症状を起こす方が多いです。クライアントには、検査でアレルギー反応があった食物をしばらく控えること、どんな物を食べたときに咳(アレルギー)が出たか覚えておくこと、をお願いしました。

◆歯痛 30代女性

主訴:数日前からズキズキと響くような歯痛がある

症例

数日前からズキズキと響くような歯痛があるとのことで、ご来院。
こちらの患者さんは、子供の頃から歯が弱く、殆どの歯は治療済みだそう。
今痛いのは左上の奥歯で、以前に治療した左右の歯の被せ物も取れているとのこと。
検査をすると、左の側頭骨の内回旋変位と後頭骨の後方変位を確認。左肋骨の可動性にも制限があり、これは左肺の拡張異常から来ていました。
この方は、被せ物が取れた状態で数ヶ月過ごされていたそうです。
側頭骨・後頭骨の変位はこの為であり、左肺の弱化・側頭骨変位から上顎に影響が起き、左上奥歯の痛みがでたと思われます。
調整により左肺の拡張異常を正常にすると、肋骨の可動性、側頭骨、後頭骨の変位が正常になり、続いて上顎も正常に。
「まだ痛い」とのことでしたが、検査では異常点が正常に復しているのでこれで終了。
しばらくの間、様子を見てもらうこと。また、歯医者にて被せ物の治療をするようにお伝えしました。

歯の痛みは顎関節や側頭骨・頭蓋骨全体のバランスが崩れると起きやすいです。
下顎は側頭骨と繋がっており、側頭骨の歪みが顎関節の異常を引き起こす場合が多い。
また、頭蓋骨は骨盤とも関わりが深く、均整法では、側頭骨-肋骨-股関節という関連があり、その中のどれかが異常を起こすと他の部位にも異常が出ます。
個人的には、虫歯はその歯に対応している内臓が弱化すると起きやすいと思っていますが、この方の歯痛は左肺の影響と、被せ物が取れた状態を長く放置したためでしょう。

数日後、「調整を受けた晩に歯痛が治った」と連絡を頂きました。
そして、「歯痛は治ったが食事をすると左頬が痛くなるので、予約を入れたい」と続けられたので「まず、歯医者に行ってください」とお答えしました。

◆肩関節痛 40代女性

主訴:右肩の関節痛

症例

右肩の関節痛にてご来院されました。
頚椎4番に問題があり、肩関節の外転・外旋に可動制限と痛み。
筋力テストでは中部三角筋、小円筋の弱化が検出され、大円筋にも緊張があります。
頚椎4番は胸鎖関節、肩鎖関節、顎関節に関係しています。
こちらの患者さんの肩関節痛は、鎖骨の捻れから頚椎4番の変位、ついで呼吸器系の問題へと繋がっており、右肺の拡張が制限されていました。

右肺の拡張異常を正せば、肩関節痛は解決すると判断し調整。
すると中部三角筋、小円筋に力がつき、呼吸も深くなる。

肩は挙がるようになったが、痛みはまだあるとのことでした。(この痛みについては、今ある症状が深い原因から順に治って行くため)
右肺の拡張異常を正したので、翌週の検査では眼球のバランス・過去の肩甲骨の打撲といった隠れた異常が現れてきました。これらを調整し正常に戻すと、痛みが完全に消えました。

アプライドキネシオロジーでは、中部三角筋と肺経の相関、均整では頚椎4番と呼吸器系は関係が深いとされています。頚椎4番はしゃっくりを止めるポイントとして有名です(横隔膜と関連が深い)。