治療技術

おもな治療技術について

お身体に負担なく不調を改善する安全な治療のため、赤ちゃんからお年寄りまで安心してお受けいただけます。
オステオパシーを中心にキネシオロジー、フィシオエナジェテックなどアメリカやフランスの手技療法、また日本古来の整体操法や均整法、鍼灸など、西洋・東洋の治療法をお身体とご不調に合わせて取り入れております。
これまで学んできた治療法の中で主な柱となる治療法はこちらになります。

オステオパシー

オステオパシーとはアメリカ発祥の手技療法で、骨格のバランスの調整・脳脊髄液の流れの調整・内臓の活性化をおもな目的とした治療法です。

私が初めてオステオパシーに興味を持った理由はアメリカの医師であり著名な自然療法家でもあるアンドリュー・ワイル氏の著書「癒やす心、治る力」との出逢いからでした。

その本の中でアメリカの伝説的オステオパシードクターであるロバート・フルフォードの紹介があり、私が学生時代から学んできた日本の整体操法に通じるホリスティックな理念と手技に大変興味を憶えたことがきっかけでした。

オステオパシーは人体を一つのユニットとし、部分ではなく身体全体を整えることにより不調を改善に導きます。頭蓋骨仙骨システム、内臓マニュピュレーション、身体構造の3つを治療することにより心身のバランスを整えます。

オステオパシーが適している症状

  • 足の捻挫であれば、捻挫をしたその部分だけではなく、捻挫の衝撃により影響が及んだ骨盤や脊柱などもアプローチすることにより捻挫の後遺症を防ぎつつ早い回復を促します。
  • 頭痛の場合は、頭蓋骨の可動性・頭部の神経・頚椎など調べ、原因となっている部位を治療することにより、根本的な改善をすることができます。

キネシオロジー

アメリカのジョージ・J・グッド・ハート医師が開発したキネシオロジーは、西洋のカイロプラクティックやオステオパシーと、東洋医学の陰陽五行論、経絡が融合されたものです。海外では医師や歯科医にも用いられる手技として知られています。筋肉・内臓・器官の関係に着目し筋力テストを使って検査と治療を行います。ストレスの解放、目標、達成、固執した生活習慣やパターンを取り除きます。

キネシオロジーは筋力の強弱により身体の異常部位を見つける検査法です。筋肉の反射を利用した筋力テストにより、筋肉、骨格、栄養、内臓、メンタル等に起きている異常や問題を把握することができます。

キネシオロジーは普段の「顕在意識」に上ってこない過去の記憶やトラウマなどの「潜在意識」を知る上で大変役立つ治療法です。表層的な心身の不調には、見えない根本的な理由が隠されていることがほとんどです。その症状の根本的原因を調べる検査法としてキネシオロジーを取り入れたことにより、不調のより根本的な原因にアプローチすることができるになりました。

キネシオロジーが適している症状

  • 原因がわからない頭痛や腰痛、不定愁訴などの不調の元を特定できます。
  • 腰痛の原因が骨や筋肉だけではなく、心理的ストレスや栄養の問題が関係していることがわかることがあります。

フィシオエジェティック

フィシオエナジェティックでは、タマネギの皮を剥くように表層から治療するポイントを見つけることができ、慢性症状も効率よく治療することが出来ます。

20年くらい前にオステオパシーの新しい技術のセミナーがあると聞き参加したのがフィシオエナジェティックでした。オーストリアから創始者のラファエル・バン・アッシュ氏が初来日した時から現在に至るまで全てのセミナーに参加し教えを受けてきました。

フィシオエナジェティックはドイツ、アメリカ、スペイン、ブラジル、メキシコなど世界中で広まっています。フィシオエナジェティックは、一つの症状に着目するのではなく、人の体ををホリスティックにとらえて検査、治療することができます。

初めてこの治療法に出逢った時、「玉ねぎの皮を剥くように身体の不調の原因を外側から治療していく画期的な方法」に大変驚きを覚えました。

また、ヨーロッパの最新の様々な自然療法の情報を学ぶことができることも非常に役立っています。

フィシオエジェティックが適している症状

  • 副腎機能低下、胸腺の機能不全、低血糖、タンパク質とビタミンDの不足が分かり、栄養療法と組合せ3ヶ月ほどで関節の可動域と痛みが改善した。
  • 花粉症のよるくしゃみ鼻水に検査を行い、腸のリーキーガット、副腎機能低下、ビタミンCの不足が見つかり、治療と食事/生活の改善も合わせることで、花粉症がだいぶ軽減した。

リンパドレナージュセラピー

リンパドレナージュセラピーは、リンパ研究の世界的な権威であるフランスの医師、ブルーノ・チクリー氏によって開発され約20年に渡って世界中で学ばれている治療法の1つです。手技療法によりリンパの機能を正常化し、体内の間質液の流れを活性化させ免疫機能を向上させることができます。リンパは解毒や免疫などに関わる人体に非常に重要なシステムですが、手技療法でのアプローチは大変繊細な技術であると言うことができます。

チクリー医師のリンパドレナージュはリンパシステムの新しい治療法で、通常のリンパ管だけではなく、内臓、骨、筋肉、神経などのリンパも治療することができ、非常に軽い力で服装もそのままで行うことができます。

リンパを治療すると免疫システムも向上する為、あらゆる感染症やアレルギーに効果が期待できます。全身のリンパより症状にもっとも関係の深いリンパ節を特定し、その方特有のリンパの流れ、リズム、方向や深さを把握し正確な治療をすることでリンパ液の活性化、免疫機能の向上、デトックスを促します。

日本では美容系の技術として足や顔のむくみのケアに使われることが多いですが、このリンパドレナージュは関節の問題や脳の機能低下、学習障害、内臓の問題などに対しても効果的な治療としての施術が可能なことが特徴です。

また、脳を介してアレルギーへのアプローチや毒素のデトックスなどを促すことも可能です。

リンパドレナージュセラピーが適している症状

  • 顔のむくみや耳鳴りなどの三半規管から起こる不調に対しリンパドレナージュによって症状を緩和させていきます。
  • 慢性的な足のむくみの問題に対し、鼠径リンパのドレナージによりむくみを緩和させます。

栄養療法/植物療法

主に分子栄養学に基づきアレルギーや栄養素不足からくる不調の改善のために、自然治癒力を高め健康に導く食事と栄養療法、ハーブ療法のアドバイスを行います。 

昔からウェイトトレーニングなどをしていた関係で栄養やサプリメントに興味があったのですが、色々と勉強していくと栄養の問題は奥の深いものだと思いました。

現代の食べ物の栄養価が非常に低くなっており、栄養不足による疾患や免疫力の低下が深刻になっています。低血糖症をはじめとする様々な不調に効果が認められ、クリニックでも取り入れられている分子栄養学をもとに症状に合わせた栄養やサプリメント、ハーブカプセルのアドバイスを行います。

ハーブ療法では、例えばPMSなどの女性ホルモンのバランスを自然な方法で緩和、改善してくれるハーブカプセルの取り方をアドバイスしています。サプリメントやハーブカプセルが体質や症状にマッチしているかどうかは、キネシオロジーによる筋力反射テストで検査を行うことも可能です。ホルモンバランスの問題を病院や薬に頼らずに、ナチュラルにケアをしていきたいというお悩みに合った治療法です。

栄養療法/植物療法が適している症状

  • 慢性的な疲れ、だるさや不調が取れない悩みをタンパク質をはじめとする栄養素の強化で改善させます。
  • 低血糖や貧血などの女性特有の不調を、ビタミン、ミネラルの不足を補い血糖値のバランスを整える食事法で改善させます。

鍼灸(YNSA)

主に宮崎の山元敏勝医師に考案された YNSA を取り入 れています。YNSAは日本ではまだあまり知られていませんが、海外では多くの医師や治療家が実践し高い効果をあげている鍼灸治療法です。その効果は世界中で認められており、YNSAが保険扱いの医療となっている国もあります。脳梗塞・脳出血・麻痺・パーキンソン病などの中枢性疾患をはじめ、腰痛・肩こり・膝の痛み・しびれ・めまい・耳鳴りなど、改善が難しい疾患にも非常に効果的であることが認められています。

YNSAでは頭皮に鍼をしますが0.25mmの非常に細い鍼を使うため、痛みはほとんどありません。反射区への直接的な刺激を行うため頭皮にYNSAによる鍼をしただけで、その場で改善がみられるような即効性を感じられることがあります。反射区に刺した鍼を取ると症状が戻ってしまうことがありますが、繰り返し鍼治療を行うことで効果の持続性を伸ばしていきます。

鍼灸の学校を出た後、治療効果を最大限に生かせる優れた鍼灸法がないかと追求していたとき、脳血管障害の後遺症による四肢の麻痺などを改善する鍼の治療法があることを知りました。

そして宮崎県での山元先生のセミナーに参加させていただきました。当時セミナーの中で、山元先生がその場で脳梗塞の後遺症による麻痺のあるクライアントの動かない手足を改善させる様子には、大変感動を覚えました。

YNSAが適している症状

  • 脳梗塞の後遺症などによる四肢の麻痺に リハビリと共に動作の回復のためのYNSAによる鍼灸治療を行います。
  • 視力の悪化や三半規管からくるめまいなどの不調を頭部鍼灸により緩和・改善させていきます。

整体操法

整体協会創始者の野口晴哉氏が様々な療術の技術を編纂した調整法です。

整体操法は人間の身体の癖を12種類に分類し各体癖の感受性や身体の歪みから施術のポイントを判断します。また背骨を詳細に観察することによりその人の身体の負担のかかっている箇所を特定します。調律点と脊椎、骨盤への刺激により体の癖を修正、身体本来の力を取り戻します。

整体では腹部の3箇所の強さのバランスの観察によりその人の生命力を知ることができます。背部や手足の調律点への刺激を使い、腹部の状態が改善されることを目的としています。

高校時代に野口晴哉の『風邪の効用』を読み感銘を受け、それ以来様々な整体指導者のもとで整体操法を学びました。

また整体の古い文献も可能な限り手に入れ、研究を続けています。

整体操法の治療が適している症状

  • 冷えによる胃の痛みに対して、冷えのポイントを押さえることにより胃の痛みがなくなります。
  • 火傷した時には仙骨のショックを行うと痕が残にくく早い回復を促せます。

身体均整法

四国の亀井進先生が国内外の様々な手技を取り入れて独自の治療法として創始された調整法。身体に運動的な刺激を与え自然治癒力の力を高め回復を促します。

12種に体型を分類しその歪みを正すことにより、あらゆる疾患を治す事を目的とします。

その他、痛みに軽減させる技術や頭蓋骨を正すことによる学習能力の向上、顔の歪みを正す美容的な調整などもあり、日本の手技療法の集大成と言えます。

大学に入学後、武道関係の知り合いから均整の学校を薦められ、野口整体とも関係が深い手技と言うことだったので興味を持ち入学しました。古来の整体の技術は均整法に残っており非常に勉強になりました。

身体均整法が適している症状

  • O脚や猫背などの歪みの姿勢矯正、スポーツやアスリートのための身体バランス改善。
  • 頭蓋骨の調整による顔の歪みの改善などの美容的アプローチ。