リーキーガット症候群とオステオパシー治療

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リーキーガット症候群とは?

近年、一般的にも知られてきている「リーキーガット症候群(腸管漏出症候群)」は、腸粘膜のバリア機能が低下し、本来体内に吸収されるべきでない物質が血中へ移行してしまう状態のことを言います。

腸管上皮細胞の結合(タイトジャンクション)が緩むことで、未消化のタンパク質、細菌由来物質、毒素などが体内に侵入し、慢性的な炎症反応や免疫異常を引き起こすと考えられています。

臨床では、
・慢性的な腹部膨満感
・下痢と便秘を繰り返す
・疲労感、頭重感
・皮膚トラブル
・関節痛、原因不明の不調

など、多岐にわたる症状として現れることが多く、単なる消化器症状に留まりません。
リーキガット症候群が引き起こす心身の不調は実に様々であり、どこの病院に行っても改善しなかったとのご相談も多いです。

腸は「第二の脳」であり全身の中枢

腸管は自律神経系と密接に連携しており、腸管神経系(ENS)は「第二の脳」とも呼ばれます。

この腸管神経系は、脳からの指令がなくても独立して消化・吸収・蠕動運動を調整できる高度なネットワークを形成しています。

オステオパシーの観点では、腸は単なる消化器官ではなく、神経系・免疫系・内分泌系をつなぐ中枢的存在として捉えます。

腸の可動性が低下すると、腸間膜や周囲筋膜に緊張が生じ、結果として脊柱・骨盤・横隔膜にも影響を与えます。

リーキーガットと構造的制限の関係

リーキーガットを抱える方の多くに共通するのが、以下の構造的特徴です。

腸間膜の緊張と可動性低下

腸管は腸間膜によって腹腔内に支持されています。

この腸間膜の緊張が強くなると、血流・リンパ循環が阻害され、腸粘膜の修復能力が低下します。

横隔膜の機能低下

横隔膜は呼吸だけでなく、腹圧調整や内臓のポンプ機能に関与します。

可動性が低下すると腸管の動きも鈍くなり、内容物の停滞や炎症を助長します。

骨盤と仙骨の可動制限

骨盤内臓器の循環は仙骨の動きと密接に関連します。

仙腸関節の硬さや仙骨の可動制限は、直腸・S状結腸の緊張を高め、排泄リズムにも影響します。

オステオパシーによる腸へのアプローチ

オステオパシーでは、腸そのものを強く刺激するのではなく、腸が自然に機能できる環境を整えることを目的とします。

内臓マニピュレーション

腸間膜の滑走性を回復させ、腸管全体の動きを調和させます。
特に回盲部・上行結腸・横行結腸の可動性評価は重要です。

横隔膜リリース

呼吸運動と腸管運動は連動しています。
横隔膜の柔軟性を高めることで、腹圧変動が改善し、腸蠕動が促進されます。

仙骨・腰椎の調整

副交感神経支配に関わる骨盤部の緊張を緩和することで、腸の過緊張状態を解放します。

頭蓋仙骨系へのアプローチ

迷走神経の機能調整を目的とした頭蓋アプローチは、ストレス反応の鎮静と腸管機能改善に寄与します。

食事と生活習慣の見直し

治療効果を持続させるためには、生活習慣の調整も欠かせません。

腸粘膜を守る食事

リーキガット改善のための食事については特に注意点が多い為、治療時に詳細のアドバイスをしています。

腸の環境改善には炎症する物を避け、炎症を抑える物を積極的に摂取することが大切になります。

腸内細菌を守り増やし育てる食生活と、良い腸内環境を壊さない意識がとても重要です。

・発酵食品(味噌、ぬか漬け、ヨーグルト、プロバイオティクスサプリなど体質と症状に合わせて)
・良質な脂質(オメガ3脂肪酸は酸化に気をつけて摂取する)
・過剰な砂糖・精製小麦の制限(グルテンの除去・炎症物質を避ける)
・特に避けたいものはグルテン・白砂糖・乳化剤・加熱した植物油脂

腸に負担をかけない生活リズム

・食事の時間を一定にする
・夜遅い食事を避ける
・十分な睡眠を確保する
・ストレスケア

これらは腸内環境だけでなく、自律神経の安定にも大きく寄与します。
ストレスを溜め込みやすい方、不眠傾向のある場合などは、それぞれに合った治療とケアアドバイスを行います。

リーキーガット症候群とオステオパシー治療についてのまとめ

リーキーガット症候群は腸の問題でありながら、腸だけの問題にとどまりません。

リーキガットに起因する心身の不調は実に多岐に渡ります。

姿勢、呼吸、筋膜、神経系、心理的ストレスなど、全身的な評価が必要になります。

リーキーガット症候群は、腸管バリアの破綻だけでなく、身体構造全体の不調が複合的に関与する状態です。

オステオパシーでは、腸・骨盤・横隔膜・神経系を統合的に評価し、身体本来の調整機構を取り戻すことを目指します。

オステオパシー治療で腸や全身の構造と機能の調和を回復させ、普段の食生活やライフスタイルで腸内環境を改善していくことが、真の治癒への一歩となるでしょう。

リーキーガット症候群とオステオパシー治療について|東京渋谷代々木上原の治療院

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クリアボディ
東京都渋谷区代々木上原
オステオパシー/整体治療院

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