頸椎症・首の痛み/オステオパシー東京セミナー勉強会記録
先日、頚椎に関しての勉強会を行いました。
首の痛みで来院される方は多いです。
オステオパシーでは
・頚椎
・椎間板
・筋肉
・神経
・血管
などを検査してどこに問題があるかを特定します。
椎間板の重度のヘルニアの場合は手術をした方が良い場合がありますが、多くの場合は筋肉や頚椎の変位による痛みに起因します。
その場合、オステオパシーの治療で改善することが可能です。
また、第一肋骨の上方偏位による胸郭出口症候群による腕の痺れは肋骨に付着する斜角筋のリリースと第一第二肋骨の治療により改善します。
【胸郭出口症候群】
感覚の狭い鎖骨と第一第二肋骨の間を静脈、動脈、神経が通過しており、そこでそれらが圧迫される事で肩から腕に症状が出ます。
症状としては、腕の痺れやだるさ、握力の低下などがあります。
・斜角筋、僧帽筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋
・副神経、三叉神経、大後頭神経
・後頭骨の骨内病変
色々施術をしても症状が残る場合は後頭骨の骨内病変があることがあります。
骨内病変とは骨の中に圧縮が残っている事で、打撲など強い力によるトラウマでなります。
これを治療するには、骨の圧縮部位を特定しその部位に再圧縮を加え治療します。
また仙骨の病変から首の問題が起こることがあり、その場合は仙骨の治療をします。
仙骨とC1C2後頭骨は硬膜で繋がっており、互いに影響を及ぼします。
実際の当院での首の痛みのオステオパシー治療の症例をあげたいと思います。
【鞭打ちによる頚部の痛み】
◆治療の流れ
オステオパシーの仙骨のテストが陽性。
まず仙骨の治療を行う。
仙骨の捻転障害を矯正。
左軸上での左回旋。
仙骨を治療すると後頭下筋群が緩む。
後頭側頭縫合を開き迷走神経を刺激し
乳突筋と僧帽筋をリリースし第一肋骨の矯正。
痛みはかなり軽減したが少し残ったので、舌骨の治療するとほぼ痛みが無くなる。
オステオパシーでは上記のような観察と治療を行なっています。
長時間のデスクワーク、パソコンやスマホの利用の影響もあり、 ストレートネックや首の痛み、頸椎症で悩む現代人は非常に多いです。
首の痛みは慢性化すると悪化していくことも多いため、定期的にメンテナンスをし将来の首の健康に備えていくことも大切です。
身体の重要な要である首を守るためにも、首に負担のかからない姿勢やスマホの長時間利用を控える等も意識したいですね。

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クリアボディ
東京都渋谷区代々木上原
オステオパシー治療院
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